2015年4月17日

北野武監督 名古屋 ”初”舞台挨拶!サプライズで登場し、愛知県知事&名古屋市長と“ジジイ”トーク炸裂!!

nagoya

4月16日(木)に109シネマズ名古屋にて本作のロケ地となった愛知・名古屋を代表して、愛知県の大村秀章知事、名古屋市の河村たかし市長が登壇する特別試写会を実施!

さらに、トーク中盤からは本作で監督・脚本を務めた北野武がサプライズゲストとして名古屋初登壇!ロケ地としてお世話になった東海地方・名古屋市民の為に駆けつけた北野武監督の登場に会場は大いに沸きあがりました!

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--ご挨拶

北野監督:東京では大掛かりなことができなくて、大村さんに頼んだり、河村市長に頼んだりして、いろんな映画で名古屋にはお世話になっていて、名古屋のフィルムコミッションの方も、本当にいろんなところを探していただいて、ここ何年かの私の作品では、皆さんがご存知の場所がかなり出てきます。今回の映画もたくさん名古屋で撮らせて頂いて、かなりいろんなことをやっています。本当に、ありがとうございます。

 

知事:とにかく、ストーリーがテンポ良くて、すごく面白かったですね。藤竜也さんはじめ、みなさんがほんとに良いキャラを出していますね。あと、家族愛などいろんなものが入っていて。それから、最後のカーチェイス・・・あ、あんまり言っていかんね(笑)

 

監督:(笑) 知事:そのシーンが、名古屋の街ですもんね。

 

監督:えぇ。でも、全部ネタバレしちゃってるけどね(笑)

 

市長:わしも、中尾彬のとっつぁんが棺桶の中に入っとるとこね。あれは、よかったな。

 

監督:市長、映画、全部言っちゃダメだよ。

 

--撮影現場の雰囲気は?

監督:みんな立派な役者さんなんで良いんですけど、ちょっと耳が遠くなっちゃって、「よーい、スタート」って言っても「へ?私ですか?」ってちょっと困ったことになったんだよ(笑)あと、目が弱ってて、カンペの字が小さくて見えないって言うからだんだん字がでっかくなって、カンペが邪魔で撮影できなかったとかいろいろありましたけど(笑)

 

市長:みんな、味があったね。みんなそれぞれヤクザの役だけど人間味がある。

 

監督:市長の方が味がありますよ。

 

司会:ジジィたちのパワーがスクリーンからワァっと出てきていました。

 

監督:知事や市長や我々も年寄りですが、年寄が「我々の面倒を国はみなくて良い」って言えるようなね、「ふざけんな」って感じの年寄りになっていただけたら良いんですけどね。なにかと頼るような自立のないジジィは良くないってね。暴走族の映画をジィさんで撮ろうかと思ったんだけど、バイクに乗れないから。でも、若いやつらと違って、ジィさんが組んだら説教もきかないですから。ホントに、今回はうまい役者さんばかりで面白くできてますんで。

 

知事:みんなキャラをだして、元気なジジィが素晴らしかった。次から次へとテンポがよくて。引き込まれましたね。 あれはアドリブが入ってるんですか?

 

監督:一切アドリブなし。全部台本に書いてあるんですよ。お笑いの映画だとコメディアン使いたくなるんですけど、コメディアンはじゃんじゃんカメラマンとか音声を笑わせようとするから全然違うものになってしまうから、藤さんみたいな上手い役者さんが真面目に演ってもらって、こちらの編集で面白くするっていう風にしている。

 

--最後に一言

知事:武さんにこんな素晴らしい映画を名古屋で撮っていただいて感謝いたしております。これからも名古屋と愛知でいっぱい映画やドラマを撮って頂けるように我々も発信していきます。是非、日本の映画やドラマでいろんなものにチャレンジしていただいて素晴らしいものにしていただければと思います。これからも武監督に期待しております。ありがとうございまいした。

 

市長:大監督に名古屋へお越しいただいて、使っていただいてありがたいこった。サンキュ-ベリーマッチ!

 

監督:日本の映画はこのところハリウッド映画におされていて、我々の責任でもあるんですけど。日本の映画も、かつての黒澤監督や大島さんとか小津さんとかが天下とっていた時代もあるんで、我々も一所懸命がんばって撮ろうとしていますけども、名古屋市のような協力体制がないとロケで撮るのもなかなかできないので、大村知事に頑張っていただいて、名古屋を映画のサンクチュアリ(聖域)のようなことにしていただいたら、我々も頑張って日本の文化を海外に向けて発信できると思うのでよろしくお願いします。